シャーロックホームズ 絹の家

きぬのいえ

アンソニー・ホロヴィッツ作 駒月雅子訳 角川書店 2013年

シャーロック・ホームズの作者コナン・ドイルの子どもたちによって創設されコナン・ドイル財団は、現在もその子孫たちによって運営されていて、ドイルの著作権等の管理を行っている。
この『絹の家』は、ホロヴィッツが財団の認定を受けて書いたもの。いわば、ホームズのシリーズの続編である。
ホームズファンにとっては、ある意味待ちかねた続編。
ホロヴィッツにとって、ドイル作品は、師匠のようなもので、ホームズシリーズを研究し尽くしたうえで書かれている。
原ホームズ物より描写がリアルなのは、当時は説明などいらなかった周辺について、書き込んであるからだろう。
そのせいか、若い頃に読んだホームズよりも、人物がより生き生きと迫ってくる。