清少納言がみていた宇宙と、わたしたちのみている宇宙は同じなのか?

新しい博物学への招待

池内了著/青土社  2021年

2001年発行の『天文学と文学のあいだ』に大幅加筆して再版されたものです。

目次から
天文
第1章すばる
第2章れんず
第3章なんてん
第4章あわ
物理
第5章じしゃく
第6章ぶらんこ
海の生き物
第7章しんじゅ
第8章かつお
第9章ふぐ
陸の生き物
第10章ほたる
第11章たけ
第12章あさがお
第13章ひがんばな

目次に挙げられているものはすべて日本の古代から文学作品に取り上げられているものです。
古代から近代までの文学の造詣の深さに驚かされます。
興味のある章段だけを読んでもよし。

作者は、子ども向けの科学の本や絵本を多く執筆しています。
また、『科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか』(みすず書房/2019年)も良書。この筆者の著作だから、どの本も信頼できるという思いになります。