きつねの伝言

奈良県(ならけん)の伝説(でんせつ)

むかし、五条のいかだ乗りが、いかだに乗って川をくだってるとな、どこからか、
「おうい。わしは、五条のきつねやが、子どもが生まれたと、和歌山のきつねにつたえてくれ」いう声がしたんや。・・・
 

むかしは、大きな木を切ってはこぶとき、木を組んでいかだにして、その上に乗って川を下って行ったんだよ。
「おまん」っていうのは、まんじゅうのことだ。関西のことばだよ。