首の短い男の話

アイヌのむかしばなし

わたしは、りっぱな村長(むらおさ)で、りっぱなつまと、なかよく暮らしていました。
いつのころからか、村人たちのあいだで、こんなうわさが立つようになりました。
「東のほうから、首のひどく短い男が村々をおとずれて、その村の村長に、六つの谷をこえたむこうまで、小便の飛ばしくらべをしようともうしこむそうだ。・・・