むすことかみなりさま

岩手県(いわてけん)のむかしばなし

むかし、ある ところに、ひとりの むすこが いました。ある とき、ははおやに いいつかって、な すびの なえを かいに いきました。 むすこが 百もん だして、 「これで かえるだけの なえを うってくれ」と いうと、なえうりの おじいさんは、 「これは、みが なんぜん なんびゃくと なる いい なえだよ」と いって、なえを いっぽんだけ くれました。