へび女房

へびにょうぼう

奈良(なら)のむかしばなし

むかし、ある ところに、ひとりものの わかものが すんでいました。
あるとき、わかものは、やまで うつくしい むすめと であって、ふうふに なりました。つまは、わかものに、
「やまから かえった ときは、かならず、いえの そとから 『いま かえった』と こえを かけて くださいね」といいました。