ねむり虫のじろう

沖縄県(おきなわけん)のむかしばなし

むかし、首里(しゅり)に、じろうというわかものが住んでいました。じろうは、なまけもので、毎日、はたらきもぜずねてばかりいました。父親と母親は年をとっていて、とてもまずしく、食べる物もろくにありませんでした。