絵本のこみち
おはなし会で子どもたちに人気のあった絵本や、いどばた会議で話題になった絵本を、古典から新刊まで
紹介していきます。ぜひ手にとってみてください。( 分 ) はだいたいの所要時間です。
- どんぐりころちゃん 正高もとこ作絵/鈴木出版刊 2015年 ( 6分 )
どんぐりころちゃんが木からとびおりて散歩に行きます。歌いながら歩いていきます。 ♪ どんぐりころちゃん……
ある日のおはなし会でこの本を読みました。以下、実況中継。
「 わあ、どんぐりころちゃんや~ 」 子どもたちは、おはなし会の始まりで歌った歌が出てくるので、おおよろこび。いろんな形のどんぐりに次々と出会って、いっしょに歩いていきます。 「 ♪ どんぐりころちゃん あたまはとんがって…… 」 ページを繰るたびに子どもたちもいっしょに歌います。ほんと、たのしい~
そこへ、リスがやって来ます。 「 ひゃあっ 」 子どもたちはすっかりどんぐりになりきっています。
リスが 「 おいしそうなどんぐりたち。わたしについておいで。いいところにつれて いってあげるから 」 というと、子どもたち 「 あかんあかん。いったらあかん 」
どんぐりたちは木の葉の下に隠れます。リスはどんぐりたちを見つけられなかったけど、葉っぱのあいだから、ちらっち らっと見えてるんですね。 子どもたち 「 みえてる~。あそこ。ここも~ 」 ひとしきりミッケをやってから ( 笑 )、さいごのぺージへ。
子どもたち 「 あ~、芽が出てる~ 」
表の見返しにはわらべ歌が楽譜つきで載っているし、裏表紙には、登場したドング リたちの名前が紹介されています。子ども心満載、遊び心いっぱいの、地味だけれどぜいたくな絵本です。 - バナナじけん 高畠 邦生作/BL出版刊 2012 ( 6分 )年
道にバナナが一本おちていました。そこへ猿がやってきました。どうするとおもう ? もちろん食べますね。猿はバナナの皮をぽいっと捨てていってしまいます。そこへウサギが走ってきます。どうなると思う ? もちろん滑りますね。あとからワニがやってきてその川を背中に乗せて歩いていきました。そして、落ちたバナナは一本ではなかった ! そこで猿は次から次 と… 、ウサギは次から次と、 … ワニは次から次と … 。聞いていることもたち、笑いが止まらない。 - よあけ ユリ・シュルヴィッツ作/瀬田貞二訳/福音館書店刊 1977年 ( 5分 )
暗い木の下でお爺さんと孫が寝ています。静まり返った湖畔。モノトーンの景色に少しずつ色合いが浮かんできます。それにつれてそよ風の揺らぎや蛙が水に飛び込む音が描かれていきます。お爺さんと孫は火を焚いて朝ご飯を作り、湖にボートをこぎだします。とつぜん太陽が昇ります。そのまばゆい美しさ。はっと息をのむ美しさです。
わが子が一歳のとき、はじめて自分から手を伸ばした本です。

