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昔話の森

外国の昔話

白雪姫


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 わたしの再話のなかでも大ヒット作!絶対に外さないー笑。 音声は3年生のライブです。
 兄妹がかきねの戸を外して出かけるところで、聞き手の子どもたちはこの話が笑い話だとわかります。4歳児でもわかる。ところが、森で迷子になるあたりから緊張しはじめます。恐いのです。それが私には意外でした。あくまでもちょっとした笑い話として語っているからです。木の下に泥棒がやってくるあたりから緊張は高まって、息をつめて聞きます。だからこそ、「 おしっこ 」 「 うんこ 」 で緊張が緩和して、ドカッと笑うんですね。桂枝雀さんの落語の理論とおなじです。
 それから、兄妹がどろぼうたちの置いていったお金をみんな持って帰るところ、「 悪~っ 」 て言った子どもたちがいたのです。これも意外でした。な んて正義感が強いんだろうと思いました。そう、たとえどろぼうがおいていったものでも持って帰ったらどろぼうになるのです。ところが、それを知ったお母さんが大喜びしたっていうところで、子どもたち、笑ったんです。このユーモア感覚、すごいと思いません?
 そのお金で一生楽に暮らしましたっていうと、「 ああよかった~ 」 と大満足します。昔話の主人公の幸せ = 富の獲得と身の安全で、めでたしめでたし。ほんのおまけの話として再話したのに、子どもたちのおかげで実のあるしっかりした、上質な笑いを引き出す話になりました。

 恐ろしい魔女。魔法の力で城は岩山に変わり、王と城の人たちはカラスに変身させられ、岩山の周りを飛びつづけなければならない。城の周りの湖は凍りつき、だれも寄せつけない。そのつめた~い雰囲気が気に入って再話しました。主人公は女の子。可愛がっている四匹の白い子ねこの力を借りて魔法を解きます。

 ヨーロッパ版の 「 こぶとりじいさん 」 です。日本の話では山の中で鬼がコブを取りますね。ここでは、森の中で小人がコブを取ってくれます。日本の話と同じく、ちゃんと踊りの歌もあるんですよ。「 月曜日、火曜日、… 」 という曜日の歌なんですけど、子どもたちはそれが気にいったらしく、すっかり覚えて道で会っても歌ってくれます ( 笑 )。音声は2年生のライブです。

 音声は、2年生に語っているところ。だいたい3年生くらいが一番ノッテきますが、ハラハラドキドキ、笑いありなので、もっと小さい子でも楽しめます。私は、幼稚園の5歳児さんの卒園まぎわ二月に語ります。15分はかかる話ですが、子どもたちはまじろぎもせずに聞いた後、「 短~い! 」 といいますね。初めは映画や紙芝居とは違うので 「 あれ? 」 っという感じですが、すぐにストーリーに入り込みます。。

 音声は1年生のライブ。よく知られているのは、女の子が主人公のロシアの昔話ですね。イギリスのこの話はおばあさんがくまの家にやってきます。だから子どもたちは主人公と一体になることはなくちょっと離れて見ています。むしろくまたち、とくに一番小さいくまに心を寄せているようです。それで、勝手に他人の家に入り込んで食べたり寝たりするおばあさんを、ちゃんと批判することができます。二階の窓からとび出したおばあさんがどうなったか、想像して楽しそうに話してくれますよ。
 三回の繰り返しのリズムが心地いいので、四歳の一学期から聞けます。

 長い話です。三人兄弟の末っ子、まぬけなヘルムが主人公。よくあるモティーフです。このヘルムが旅をするのですが、まず木を登る途中で七人のお婆さんに次々に会います。天に上ると、そこはひとつの世界で、課題をクリアしてお姫さまと結ばれる。けれど、タブー違反を犯して、さらにはるかかなた暗闇の世界に向けて旅に出ます。そこでさらなる課題が待ちかまえています。男の子が、まるで階段を上るように成長していく、幼さから脱皮していくことが語られています。

 韓国のお話です。この話は1923年に現在の全州市で語られています。原話の出典の 『 朝鮮民潭集 』 は朝鮮半島が南北に分かれる前に編纂されていま す。それで、テキストには 「 朝鮮半島 」 の話としました。
 動物の恩返しの話は、日本にもたくさんありますね。鶴の恩返しとか、きつねの恩返しとか、 変わったところではナマズの恩返しとか。「 とらの恩返し 」 はいかにもとららしい威勢のいい恩返しの仕方で、ユーモラスでさえあります。子どもたちはと らに親しみを感じて笑いながら聞いてくれます。それだけに、さいごの場面は胸を打たれます。

 話の中に話が3つも入っていて複雑です。語るのはちょっと難しいと思いますが、ぜひ紹介したいと思って再話しました。とても不思 議な雰囲気のお話です。大人向けのおはなし会なら語れるかな。

 船を作って動物たちを救ってやるのは、まるでノアの方舟ですね。後半はこの動物たちが主人公の少年に恩返しをします。そう、これ も動物の恩返しの話です。「 黒い髪の人間は助けてはいけない 」 というタブーを犯して、少年はろうやにぶち込まれてしまいます。動物たちと対照的な人間の不誠実。考えさせら れますね。

 美しいおひめさまをめぐって、若者と大臣たちが争います。謎解きに引き込まれているうちに、お、かしこいなあ!もちろんハッピー エンド、若者の勝ち。結婚式で、めでたし、めでたし。なんと知恵のある若者なんでしょう!4年生以上で語ろうかなあと再話しました。聞きなれた子どもたちなら3年生くらいでも楽しめるかもしれません。

 とにかく音声を聞いてください!こんなに子どもたちが喜ぶとは思いませんでした。それで、わたし、かなり動揺しながら語っています ( 笑 )  聞き手は1年生。
 臆病なうさぎの話はよく知られていて、わたしも幼児期に絵本で読んでもらっていました。でも、あまり面白いとは思わなかったのです。今回、子どもに語って、分かりました!このはなしは、語ってこそ面白い、語ってなんぼの昔話だったんですね ( 笑 ) 昔話の語法にのっとって、繰り返しは同じ言葉を使って再話しました。それが楽しいリズムになりました。

 「 だんだんのみ 」 とか 「 かえるをのんだととさん 」 で知られている話の類話です。「 だんだんのみ 」 は鬼が豆をまかれて退散しますね。節分の話のよう に思い込んでいました。だから、「 犬を書いて飲む 」 の原話を見つけたときは、おお、びっくり!

 類話は世界じゅうにあります。次々にものを頼みに行くだけの話なんだけれど、その動機は話によっていろいろです。例えばイギリスのジェイコブズの 「 おばあさんと豚 」 とはずいぶん違います。「 ありとこおろぎ 」 では、友だちを助けるためです。しかもハッピーエンド。原話を読んだとき、思わず笑みがこぼれました。こんな話が語りたかったんだって思いました。でも語ってみると大変でした。早口ことばの練習みたいなもんでした。音声は5年生のライブですが、とちゅうから、一区切りずつに 「 ん 」 「 ん 」 「 ん 」 ってかけ声が入っているの、聞こえますか ( 笑 ) ? 2年生では、こおろぎが雌牛に 「 ……川に落っこちたありを助けるんだ! 」 と言い切ったとき、拍手が起きました ( 笑 ) 。 本当はこちらの音声を聞い ていただきたかったのですが、残念ながらICレコーダーのスイッチを入れ忘れていました。聞き手といっしょに弾けて楽しむおはなしだと思います。

 イギリスのジェイコブズのおはなし。ストーリーはグリムの 「 ブレーメンの音楽隊 」 と同じですね。でも、ジェイコブズのほうは、ストーリー展開を楽しむだけでなく、むしろくり返しの面白さに重点があるように思います。だから、繰り返しのリズムを楽しみつつ、場面が分かるように語るのが、ちょっと難しい。「 脱穀 」 って、耳で聞いてわかるかな? 「 麦を打つ 」 にしようかな、と迷いました。でもそれでは正確じゃないしね。「 殻竿 」 。大人でもたいていはわかりませんね……。「 さお 」 からイメージできるかな、と思い切りました。リズミカルに語ることで、少々知らない言葉があっても楽しめると思います。子どもが尋ねたら、あとで説明するといいですね。

 昔話にはよくタブーが出てきますね。七年間口をきいてはいけないとか、13番目の部屋だけはあけてはならないとか。そして、タブーは必ず破られます。昔話では、タブーは破られるためにある。この話でも、王さまが決して言ってはいけないといった言葉を、お姫さまが口にしたために、花婿が去ります。そこからストーリーが動きだす。聞き手もそのことが分かっているので、どうやってタブーが破られるのか、タブー違反の後、どうやって幸せな結末にたどり着くのかに興味を集中させます。

 地中海、スペインのバレアス諸島に伝わる昔話。とても不思議で、深く心を打つ話です。「 聖なる書物 」 って何なのか、知りたくて、ぽんやジミーと国立民族学博物館まで行きました。結果は…「 いどばた会議 ( ブログ ) ー 2015.7.21 聖なる書物って、聖書? 」 を読んでみてください。

 おたまじゃくしはかえるの子~
   なまずの孫ではないわいな~
   それがなにより証拠には~
   やがて手が出る足が出る~
 俗謡そのまんまのお話です。なぜそのまんまなのでしょう?どこかから伝わったのでしょうか?それとも、人みな発想は同じだからでしょうか?ベトナムと日本、地理的にも歴史的にも近いですよね……
 なまずとひきがえるのけんかに、ごたいそうにも裁判官がでてきます。裁判官って、日本の昔話ではあまり聞きませんが、外国の話にはけっこう出てきます。日本では、お殿様でしょうか。ストーリーは幼い子でもわかるのに、語るとき、裁判官をどう説明しようかと考えているところです。

 『 グリム兄弟の知らなかったおはなし 』 が原話です。弘法伝説のように、聖者が旅人として訪れる話は、ヨーロッパにもあります。グリム童話の 「 貧乏人と金持ち 」 もそうですね。「 みじめおばさん 」 もそのひとつです。
 死神が木にくっついて離れなくなるモティーフも、ヨーロッパではよく出てきます。わたし 「 それから、世の中はどうなったと思いますか? 」 子ども 「 わからない 」 「 老人が増える 」 。音声は、図書館でのおはなし会のようすを録音したものです。「 老人が増える 」 ……いまどきですねえ ( 笑 ) 少し前は、子どもたち、「 死ななくなる 」 といいましたね。
 ところで、ずうっとしゃべり続けている2歳さんの声、聞こえますか? ( 笑 ) それでも、ほかの子たちの集中は途切れていないでしょう。かつての囲炉裏端での語りのひと時も、こんな感じだったのかなあと思います。

 怖い話です。は、4年生に語っています。本気で恐がっているでしょ。しっぽが九つあるきつねは、もともと中国の神話に登場するそうです。日本では、歌舞伎の玉藻の前が九尾のきつねですね。絶世の美女に化けて出てきます。
 しっぽが九つなくても、きつねは化けます。そして、人を化かします。『 子どもと家庭の奈良の民話 2 』 には、きつねが化かす話をいくつか入れています。そういえば、いぜん、夫と笠置温泉に行ったとき、帰り道で狐に化かされて、どんどん山の中に入っていったことがあります。

 はい、私たちのサークル名です ( 笑 ) ババ・ヤガーはふしぎな魔力を持っていて、その力で人を助けることもあるし、人を害することもあります。二面性を持っています。日本のやまんばも 同じですね。この話では、ひたすら恐ろしい魔女です。
 小屋の中で機織りをしていますね。糸紡ぎをしていることもあります。機織りも糸紡ぎも、本来女神の仕事です。こういうところに、キリスト教以前の神のなごりが見えるのかなあと思ったりします。
 それから、日本のやまんばは、追いかけるのが好き。「 三枚のお札 」 も 「 馬方やまんば 」 も、めちゃ走りますね。ここのババ・ヤガーも走ります。

 動物報恩+婿選びの話です。動物たちが、うろこ一枚、羽一枚、毛を一本くれる。とても孤立的で、イメージがクリアですね。頭の中に像がくっきりと浮かぶ。だから後半、聞き手の子どもたちはすぐに、動物たちからの贈り物を燃やせばいいと気がつくのです。
 また、魚は深い海の底へ、ワシは天の果てへ、狩人を隠してくれます。極端性は昔話の大事な性質です。イメージがクリアであるだけでなく、想像の世 界が空間的にぐうんと広がっていくのを感じます。子どもたちは、どこに隠すのかなという謎解きの面白さだけでなく、このイメージの広がりに驚嘆します。しかも、最後はおひめさまのいすの下に隠れる。極端に近いところです。そして、この極端な近さのおかげで、狩人はおひめさまから隠れおおせたので す。
 三回の繰り返しもあり、昔話の語法の面白さをとっても感じさせてくれるお話ですね。後半、くり返しの一回目は、魚が狩人を隠してくれる。2回目は、ワシが隠してくれる。3回目、きつねを呼び出した狩人は、みずから指示して、きつねにほら穴を掘らせていますね。はじめの2回は受け身だけれど、3回目は自分の知恵でかくれます。そして、その3回目に成功しておひめさまを手に入れる。ここに、若者の成長が語られているなと感じます。この話は、グリム童話の 「 あめふらし 」 と同じ話型ですが、この点で、わたしは 「 まほうの鏡 」 のほうが好きです。音声は、4年生のおはなし会。

 こぼれた豆が芽を出して天まで届く。天上の世界にいたのは神さま! 笑い話です。音声は小学3年生。子どもたちの声、聴いてください。「 ハッピーエンドと違うやん 」 っていってるでしょ。その向こうでおじさんの声が聞こえませんか?これは担任の先生の声。「 世界にはいろんな話があるいうことやなあ 」 っておっしゃってる ( 笑 ) なぜお父さんが一人になってよかったのか、自論を展開してる子もいましたよ。

 「 天道さん金のくさり 」 の類話です。これは、上からカボチャのつるが下りてくるのです。怖い話ですねぇ。子どもに語るのが、めっちゃ楽しみ~

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