せつむおうらい

木内昇(きうちのぼり)著 新潮社 2024.12
『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』が出版されるに至った経過を小説として描いたもの。
『北越雪譜』・・・鈴木牧之(すすきぼくし)著 天保8(1837)年
越後のちりめん問屋兼質屋の鈴木牧之は、家業を盛り立てながら、一方で、越後の自然風土が江戸では理解されないことを悔しく思っていた。そこで、越後の雪のようすやそこで起こる様々なふしぎを書いていく。それが本になるまでには気の遠くなるような年月が必要だった。
彼に関わって江戸の出版事情も描かれる。
山東京伝、曲亭馬琴、十返舎一九などの人となりも描かれ興味深い。
家や親子といった封建的な制約のある中で人が生きることの意味を考えさせる。








