読みたい📚がいっぱい

なんだけどね。
時間ってかぎりがあるでしょ。
体力だっているし。
なのに、前に読んだ本だって気が付かないで、また読んだりするの。
そのたびに得るところはあるからいいんだけどね。
でもできたらたくさん読みたいよ。
本は智慧の泉だからね。
そんなわけで始めた忘備録としての読書日記。

水車小屋のネネ

津村記久子作 毎日新聞出版 2023年

ネネは蕎麦屋の主人夫婦が飼っている鳥のヨウム。頭がよくてよくしゃべる、石臼の管理もできる。ネネと、蕎麦屋夫婦の世話になる18歳の理佐と妹の8歳の律をめぐる人間模様。震災もありコロナ禍もある40年間のささやかな歴史。

挿絵は北澤平祐

百年の時効

ひゃくねんのじこう

伏尾美紀著 幻冬舎 2025年

昭和の殺人事件が平成の事件を引き起こし、それがさらに令和の時代の事件につながっていく。刑事たちの人間模様を読ませる。

雪夢往来

せつむおうらい

木内昇(きうちのぼり)著 新潮社 2024.12

『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』が出版されるに至った経過を小説として描いたもの。
『北越雪譜』・・・鈴木牧之(すすきぼくし)著 天保8(1837)年

越後のちりめん問屋兼質屋の鈴木牧之は、家業を盛り立てながら、一方で、越後の自然風土が江戸では理解されないことを悔しく思っていた。そこで、越後の雪のようすやそこで起こる様々なふしぎを書いていく。それが本になるまでには気の遠くなるような年月が必要だった。
彼に関わって江戸の出版事情も描かれる。
山東京伝、曲亭馬琴、十返舎一九などの人となりも描かれ興味深い。
家や親子といった封建的な制約のある中で人が生きることの意味を考えさせる。

母の記憶に

ははのきおくに

ケン・リュウ 古沢嘉通・ほか 早川書房 2017年

だいたいSFは好きじゃないんだけど、これには驚いた。おもしろい!
ページが上下組で、しかもページ数が多いので、みっちり読める。
短編集。ただし「万味調和」は、長め。

目次
烏蘇里熊(ウスリーひぐま)
草を結びて環を銜えん
主には常に汝とともに
母の記憶に
存在(プレゼンス)
シミュクラ
レギュラー
ループのなかで
状態変化
パーフェクト・マッチ
カサントラ
残されし者
上級読者のための比較認知科学絵本
訴訟師と猿の王
万味調和ー軍神関羽のアメリカでの物語
『輸送年報』より『長距離貨物輸送飛行船』
****
どこにでもいるケン・リュウ/藤井太洋

神と黒蟹県

絲山秋子 文藝春秋 2023年

黒蟹県は、架空の県名。どこにでもありそうで、どこにもないふしぎの起こりそうな場所。
地図までついている。
主人公は三ケ日凡(なみ)。かと思いきや、次々に現れる平凡な人物が主人公か?
神はどこにいるのか?
おかしな物語。

777

伊坂幸太郎 角川書店 2023年

トリプルセブンは、スロットマシンでは大当たりの数。
殺し屋とか逃がし屋とかの業者たちがその技を競い合う弱肉強食のとんでもない世界。
笑える話。

韓国民話の不思議な世界

崔仁鶴(チェ・インハク)・樋口淳編著/鄭裕江(チョン・ユガン)訳/民話の森 2023年

副題:鬼神・トッケビ・妖怪変化

はじめに(抜粋)
 松潭(ソンタン)には1974年までは電気がなく、時計も稀なくらいでしたが、電気がひかれると一挙に村人はラジオやテレビの前に集まるようになり、ハルモニやハラボジの話は、急速に忘れられていきました。闇につつまれた夜が、恐ろしい時間ではなくなり、昼と夜の境が消滅したのです。かつては、夜と昼が人々の意識のなかではっきりと区別されていて、日が落ちるとともに夜が訪れました。夜はオニの時間であり昔語りの時でもあったのです。夜を失って、トッケビや鬼神(キシン)は出現の機会を失ってしまいました。
 そしてセマウル運動(新しい村運動)で道が整備され、車が自由に出入りするようになると、村の境界も消滅します。トッケビや盗賊の話の舞台であった村境の坂や辻もありきたりの場所になってしまいました。
(略)
 かつて村を訪れ、話を運んでくれた竹細工やオンギ(陶器)の行商人も徒歩でやってくることはなく、トラックで商品を運び、用が済むとさっさと引き上げていきます。みな忙しく働いて、昔語りどころではなくなってしまったのです。」
 1970年代に松譚で起きた変化は、多少時期はずれていても、韓国の多くの村で経験されたことです。

目次
はじめに
Ⅰ 鬼神
Ⅱ トッケビ
Ⅲ 蛇・青大将(クロンギ)・龍・イムギ
Ⅳ 狐・白狐・九尾の狐
Ⅴ ムカデ・ヒキガエル・ネズミ・ネコ・ニワトリ
Ⅵ 虎
あとがき

ストーンサークルの殺人

M・W・クレイヴン 東野さやか訳 早川書房 2020年

主人公は国家犯罪対策庁の重大犯罪分析科の部長刑事ワシントン・ポー
謎解きはめっちゃ面白いんだけど、殺し方がむごい。しかも表現がリアル。
読み出したらやめられない(笑)
ポーのシリーズ
ブラックサマーの殺人
キューレターの殺人
4作目が楽しみ。